再びドイツへ。ドイツ博物館交通センター館 ハインケル
ハインケル(HEINKEL)といえば第二次世界大戦中にドイツ空軍のために爆撃機を製造したり、1938年に世界初のジェット機(He178)を飛行させた事で有名でした。また大戦末期にはジェット戦闘機He162 を製造していました。これがそのHe162です。
※写真はベルリンのドイツ技術博物館で撮影したものです。ジェットエンジンを背負っているというユニークな配置です。大戦末期にありがちな実践配備を急いだため色々無理なところが発生し、戦局を覆すには至りませんでした。
こちらは英国で撮ったV-1。ハインケルが開発した訳ではありませんが、このミサイルは飛行機に吊り下げられて発射されたことがあります。その吊り下げた飛行機がハインケルHe111なのです。
そんなハインケルも戦後は飛行機製造を禁止され、活路を陸上に求めました。1954年~1957年に製造されたPERLE。元飛行機屋の魂がそうさせたのか、高レベルの技術を用いて作成しましたが、結果、値段に跳ね返り約27,000台の販売に終わったようです。
1957年製造のKABINENROLLER。イセッタと似たコンセプトの小型車です。性能も似通っていましたが、元飛行機屋だけあってイセッタより100㎏軽かったのですが、製造コストは割高になってしまい、2年間しか製造されませんでした。乗降はイセッタと同じくフロント部分がドアとなりますが、ステアリングホイールは固定されています。
後姿。なんとなく飛行機のキャノピーを思い出してしまいました。
小さな車体に誇らしげなハインケルのマーク。