風前の灯、RIB形。

パリから郊外へ向かって幾つか線路が延びています。RATPが運営するRERやSNCFのTRANSILIENなどがそれにあたります。SNCFが運行しているTRANSILIENのかつての主役のひとつ、RIB形がだいぶ数を減らしており、いまや北駅からのP線やPONTOISEからのH線の支線で細々と生き延びているのが現状です。※ちなみにPONTOISEからのH線の支線でゴッホが晩年を過ごしたAuvers-sur-Oiseという町に行けます。ゴッホが描いた教会や畑、弟テオと一緒に眠るお墓もあり、絵画の好きな方にはおススメの場所です。

元々は1965~1971年の間に配備されたZ6100形なので、40年以上に渡り活躍してきたものです。以前はステンレス丸出しの感じでしたが、RIB形となってからは内外装を変更しました。特に内部は2+3列のシンプルなシートでしたが、改装後は2+2となり一人あたりのスペースが拡大されました。個人的には2+3列のシートにだらりと座るのがよかった気もします。。f:id:norimononado:20160415154943j:plain先日珍しく東駅にいたRIB形。ラッシュ時の運用のためでしょうか。

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じつは電車ではなく、編成の後部に機関車を連結しています。そして上の写真のように客車の最後部の車両に運転席を設けているので、機関車が先頭の場合は日本でもよくある形で走行となりますが、折り返しの場合は運転席のある客車が先頭で機関車が後ろから押すといった少し見慣れない光景となります。

f:id:norimononado:20160415154951j:plain東駅での新旧交代の図。Z50000形に置き換えられようとしています。

 

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