BLUE TRAM

昨年はパリ郊外でCOP21が開催され、地球温暖化に対する対応策などが協議されましたが、同じ頃にあのテロ事件も起きてしまい、今となってはCOP21なんてあったなぁ。と遠い目をしてしまいそうです。とはいえ環境、とくに大気汚染対策に力を入れているパリ市では路線バスをハイブリッド車や天然ガス車への置き換えを進めています。そして将来的には排気ガスゼロを目指し電気自動車にしようとしていると思われます。

今年の1月にシャンゼリゼで実験的に運用されているBLUETRAMというのに乗ってみました。実験なのでタダという太っ腹なRATPです。

こちらがバス停。実験のわりはゴツイものが建てられました。

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これが路線図。凱旋門~コンコルド広場間を周回。ちなみに13h~21hのみの運行でした。

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ほほう、これがその実験車両か。かっこいいと思いましたよ。

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実際はこんなかわいい車両でした。全長6mのミニバスでしたね。BLUE SOLUTIONS社が開発したとのこと。BLUETRAMと名乗っていますが、外観はバスでした。

f:id:norimononado:20160324234027j:plain車体の横、屋根のあたりにある穴がポイント。

f:id:norimononado:20160324234033j:plain停留所に停車すると、この穴にプラグが差し込まれ給電するというシステムを採用しています。なので停留所が実験とはいえゴツイものになったんですね。

f:id:norimononado:20160324234039j:plain2分充電して2~3km走れるそうです。大した距離ではありませんが、路線バスなら十分なのではないでしょうか。また停留所をひとつ飛ばすこともできます。

f:id:norimononado:20160324234044j:plain車内はこじんまり。後ろに座るとエンジンがないので、追突されたらかなり厳しい状況に追い込まれるでしょうね。実際、後ろがバスでしたが、停車時がちょっとドキドキしました。

f:id:norimononado:20160324234048j:plainバスの前面からでも充電できます。停留所が頻繁にある都市路線では有用なのではないかと思いました。欠点としては各停留所の設備費用が嵩むところじゃないでしょうか。電圧などはわかりませんが、メンテナンスも少し厄介かもしれませんね。

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