ベルリン ドイツ技術博物館 自動車館その3
この近未来的なバイクはオートバイメーカーのZUNDAPP(1917~1984年)が製造した、WELTREKORDMACHINE。1965年の5月のとある3日間で数々の記録を打ち立てたものです。
このメーカー、戦前はドイツ軍にオートバイを供給していたせいか、検索すると軍用車両が多くでてきますね。ロゴのデザインなんか、現在でも十分通用すると思います。
こちらは、そのZUNDAPPが戦後開発したJANUS。1957~1958年にかけて製造されました。一見すると単なる小型車ですが、側面にドアがありません。なんとドアは車の前後に付いています。下の写真でもドアノブがあるのが確認できますね。前後の人達は背中合わせに座るという。。。奇妙な感じでしょうね。また前席はドアを開けるとハンドルが邪魔して着席しにくいという欠点もあったようです。ちなみにエンジンはミッドシップ。前後にドアというところからみても、そこしかないだろう。という位置ですね。
こちらが後ろ。左右対称ならぬ前後対称という不思議な車、総生産台数は6,902台でしたが、現存するものはごく僅かなようです。
1961~1968年の間3,837台製造され、そのほとんどが米国に輸出された水陸両用車、AMPHICAR MODEL 770。地上では最高速度110km/h、水中では7ノット(12~13km/h)の速度を出せたそうです。
プロペラが見えますね、舵は前輪を使用したそうです。この車でドーバー海峡を渡った猛者もいたそうですよ。
1968年、FORD BERLINER。大都市の交通渋滞解消のため考え出された、電気自動車のコンセプトカーです。
1935年製造HANSA LLOYD ELEKTRO SCHLEPPER。ドイツでは最も古いと言われる、電気自動車のトラックです。
1962年、ベルリンのtechnical university's institute for automotive engineeringが制作した、ハイブリッド車。言うなればプリウスの祖先でしょうか。ただ、残念ながら性能は必要なレベルを満たすものではなかったようでした。