ステンドグラスになった米兵
史上最大の作戦ともいわれている1944年6月6日に連合軍によって行われた、ノルマンディー上陸作戦。ユタ・ビーチやオマハ・ビーチへの上陸が有名だと思いますが、かなり大規模な作戦でしたので、落下傘部隊にまつわるエピソードもあります。
これはANGOVILLE AU PLAINという小さな町の教会です。ちなみにwikiによればこの町の人口は当時で90人程度。寒村といっても過言ではないでしょう。
1944年6月6日、米軍の101空挺師団がこの付近に降下しました。近くを通る道路を遮断するためです。当然ドイツ軍の抵抗に遭い3日間に渡る戦闘が行われたそうです。教会は負傷兵の救護所として使われました。
入口の上には落下傘兵をモチーフとしたステンドグラス。
ワシと自由の女神像、米国の象徴ですね。
日付と共に、友人のために人生を捧げられるほど大いなる愛情はない(きれいに訳せませんでしたが・・)と書いてあります。この臨時の救護所では81人の負傷兵と子供が助けられました。そして、不眠不休で働いた2人の衛生兵にはのちに銀星章が与えられました。
戦闘は6月8日まで続きました。訪問時には気が付きませんでしたが、教会の椅子には未だ血痕が薄く残っていたようです。