再びドイツへ。ドイツ博物館交通センター館 TATRA

戦後、東側に組み込まれてしまい、かつ乗用車の生産から撤退してしまったので、知名度はあまりありませんが、戦前においては先進的な技術を誇ったメーカーのひとつにチェコのTATRA社があります。路面電車好きなら、東側諸国のタトラカーという車両名を聞いたことがあると思いますが、そのTATRA社です。

この格好いいリアビュー、1936年に登場したTATRA87です。空力性を重視し、CD値0.36という当時としては異例の数値を出しました。また2965ccのV8エンジンを後ろに搭載し最高気温155㎞/hを出しました。当時、このサイズの車といえば、フロントにエンジンが鎮座し、ボディは角ばったものばかりだったと思いますので、これを見た人の驚きは相当だったことでしょう。f:id:norimononado:20160627165834j:plainドイツによる侵攻後はこの車もドイツ軍将校によって使われることにもなり、その高速性能を絶賛されたそうです。

f:id:norimononado:20160627165837j:plain前照灯はユニークな3つ目。どことなくビートルに通じるものがありますね。

f:id:norimononado:20160627165840j:plainこのTATRA社、戦後は東側となりトラックや軍用車両、路面電車メーカーとして生き延びることとなりました。同郷のSKODAがVW傘下となり欧州各地で見かけるのですがTATRAは残念ながら見かけることはありません。

チェコにTATRAの博物館があります。トラックも見てみたいし、一度は訪れたいと考えています。

www.tatramuseum.cz