再びドイツへ。ドイツ博物館交通センター館 GOLIATH
GOLIATH(ゴリアテ)といえば連想するのは、巨人・強力な兵士。といったところだと思います。
戦後のドイツにはこの名を冠するメーカーがありました。1928年にBORGWARDグループの一社として車両を製造していました。こちらがそのGOLIATHの名を冠するトラックです。1953年に製造されたGD750。750とは積載量750㎏とのこと、当時の小売り業者や小口配達業者に使用されていました。
こちらは時代を遡り、1931年に発表されたPIONIER。200cc程度のエンジンで最高速度は45㎞/h。当時としてはなかなかのヒット作でした。というのもこの程度の軽量な三輪車には免許が不要だったことや税制面での理由もあったようです。このような理由は現在でもよくありますよね。
emergency seatを使えば少人数の家族で使える。と説明書きにはありましたが、タイヤのすぐ後ろが開けられるようになっているので、ここを開けると座れるようになっていたんでしょう。
ちなみにBORGWARDは軍用車両で通称GOLIATHと呼ばれていたモノも製造していました。車両といっても実際はリモコンで動かせる(範囲は1.5㎞もあったそうです)小型爆弾です。電気モーターや小型のガソリンエンジンを搭載したものなど複数のタイプが存在していました。
この他高級車なども製造していたBORGWARDは、残念ながら1961年に倒産してしまいました。三輪車や小型爆弾以外のモノも見てみたいですね。