再びドイツへ。ドイツ博物館交通センター館 アウトウニオン
今や確固たる地位を築いた独AUDI。当地でも高速道路でかっとばすのは、アウディ、ポルシェ、メルセデス。などとなっています。その前身はアウトウニオンと呼ばれていた、HORCH、DKW、AUDI、WANDERERの4社が合体した会社でした。なのでマークが4輪なのは有名なところ。
まずは1931年製DKW F1ROADSTER。なんと数週間で開発されたそうです。オートバイのエンジンを流用し、当時としては珍しいFF車。4,000台売れたそうです。
安価な2シーターを目指した様子がはっきりわかる内部。シンプルですね。
そしてこちらは、ご覧のとおりの高級車。1939年のHORCH SPORTS-CABRIOLET Type853 A。車重2.6t、直列8気筒の5,000ccエンジン、燃費は約4.5km/Lという当時の最高級車のうちの一台。ちなみに当時の高級車はだいたい1,500kmごとメンテナンスが必要だったようです。維持費もかなりのものになったことでしょう。またこのHORCH社、元々はメルセデスから独立したHORCH氏が始めた会社なのです。戦前は高級車メーカーとして有名でしたが、戦後は工場が東ドイツ側になったということもあり、経営陣は西側に移りやがてアウディへ。そして東に残った工場は、あのトラバントの生産をしていました。
HORCHとAUTOUNIONの名がありますね。
NSU。AUTOUNIONの4社ではないのですが、買収されアウディの一部となりました。ロータリーエンジンで有名な会社です。
1964年のSPIDER。2,400台製造されたうちの一台。ロータリーエンジン搭載車です。最高速度は155km/hでした。
ちなみにエンジンは後部に配置されています。
こちらは1977年のTT。人気のあったPrinzをもとに製作されました。1,200ccのエンジンで最高速度153km/hを出したそうです。総生産台数は49,327台。
後姿。ランプ類がいいですねぇ。室内高もありそうですし、乗りやすい車だったのではと思います。
そしてこちらがRo80。
色が同じなので同一かと思いましたが、ナンバーが異なるので別物でしょう。