再びドイツへ。ドイツ博物館交通センター館 BMW

ミュンヘンといえばあのBMWの地元です。BMWのBはバイエルンですからね。

二輪車も作っています。こちらは1928年~1930年にかけて生産されたR57。f:id:norimononado:20160513165434j:plain1929年に制作されたBMWの記念すべき第一歩、DIXI。とはいっても当時、第一次世界大戦後に飛行機生産を禁じられたドイツにおいて生き残るべく、自動車業界に進出したBMWなのでオリジナル車両ではありません。英国で人気を博していたAUSTIN7のライセンス生産に乗り出したのです。この車の生産は1932年まで続きました。

f:id:norimononado:20160513165457j:plain時は一気に流れ第二次世界大戦後へ。ドイツ敗戦後、当時の工場が東ドイツ側になってしまい色々苦労したBMWもやっと乗用車の生産に乗り出せることになりました。

1954年から1964年の間に生産されたBMW502、ドイツ車としては戦後初のV8エンジン搭載車、価格は当時の平均年収の4倍という高価格。写真のものは1963年製造のようで、なんと2010年まで走行した後にドイツ博物館に売却されたものです。キドニーグリルは健在ですが現在のスポーティなBMWとは一線を画すデザインとなっています。

f:id:norimononado:20160513165503j:plain重そうなお尻ですねぇ、なんとなく4代目の7シリーズに通じるモノを感じてしまいました。それにしてもBMWのマークとV8のエンブレムの違和感がすごい。

f:id:norimononado:20160513165515j:plainその501/502をベースに1955年~1959年の間にわずか254台が生産された507。登場当社こそイタリア車に負けぬ存在と言われたものの、同時期にあのメルセデス・ベンツ300SLがいたのが災いしてか、米国市場で成功を収めることができず、その後の経営危機の一因となった悲しい歴史となってしまいました。

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