オラドゥール ORADOUR SUR GLANE
陶器で有名なフランスのリモージュの北西約25kmほどのところに、ORADOUR SUR GLANE という小さな村があります。第二次世界大戦末期にナチスドイツによって全滅させられ、その当時のままの姿で残っていることで有名です。まさに負の遺産です。
1944年6月10日、連合軍がノルマンディーに上陸し、劣勢となっていったナチスドイツ軍が引き起こした事件で、レジスタンスに悩まされたナチスドイツ軍が見せしめのために行ったという説が有力です。この村(というか廃墟)にはメモリアルセンターを通って入る形になっています。一種のタイムスリップのようでした。全く人気のない村の残骸が迎えてくれました。
当時はリモージュからトラムが通っていたようです。
下の写真は村人が閉じ込められて、虐殺された教会。驚いたことに内部に入れます。
村のそこかしこに、ここで何人殺されたとか死体が発見された。などと書いてあります。
車の残骸。燃やされたのでしょうか。
広場に放置された車。グリルの形からPEUGEOT202ではないかと思います。持ち主は医師だったそうです。
往時はリモージュへ繋がっていた線路。
戦争当時はこのように破壊された村や街など、各地にいっぱいあったことでしょう。今の自分の生活からは考えられませんが、当たり前の光景だったかもしれません。平和のありがたみを噛み締めました。
メモリアルセンターのHP
本数は少ないですが、バスの時刻表がありました。
http://www.oradour.org/sites/default/files/uploads/infos%20pratiques/horairesbus2014-2015.pdf
車で行くのが簡単な方法ですが、帰り道いろいろ考えてしまって注意力散漫になるかもしれません。