ESPACE AUTOMOBILE MATRA
1972年~74年とルマン24時間レース3連覇を成し遂げたこともあるMATRA社。V12エンジン。他にも多くのレーシングカーの展示がありました。
70年代以降、MATRA社は厳しい状況に置かれます。MATRA社晩年の傑作とも言うべき、ESPACE。
元々は1978年Antoine Volanis氏のデッサンより始まったこの計画、最初は当時買収されたシムカと協力関係にあったプジョーに持ち込まれたものの、頓挫。その後シトロエンもダメで結局、ルノーから世に出ることになりました。
こちらは1984年の記念すべき初代。さすがにあまり見かけることはなくなりました。欧州初のモノスペースです。(この定義はMATRAによって生み出されたとありました)案内板によれば当時のプジョー社ではこのコンセプトを理解できず、市販には至らなかったとあります。ルノーから市販されたものの、最初の月はわずか9台という成績だったようです。
1988年登場の後期型。高い安全性を誇りました。
1991年ジュネーブショーにてデビューした二代目。写真のものは初の四輪駆動(試作車)です。
こちらは50万台を記念したもの。
1996年パリモーターショーでデビューした三代目。この地で生まれた最後のモデルです。このモデルは各地で目にすることができます。1998年には車体を27㎝延長したモデルも発売されました。
この地で生産されたモデル達。
ユニークな試作車その1。F1のエンジン(830馬力!)を搭載したESPACE F1。6.3秒で200km/hまで加速という恐ろしい性能です。またブレーキも強化されており、300km/hから70km/hまでの減速に必要な距離はわずか80m。
最高速度300km/h以上。
1998年のルマン開会式に登場したモデル。ESPACEのデザイン先進性を表すためにFranco Sbarro氏の指揮のもと、デザインされたとのこと。
ESPACEはこの後のモデルから、完全にルノーが生産するようになり、今では看板モデルになったのではないかと思います。