RETROMOBILE PANHARD
現在、フランスの自動車メーカーといえば、ルノー・シトロエン・プジョーですが、戦前、戦後は多彩なメーカーがありました。これはそのうちのひとつPANHARD(パナール)です。
創業は1886年なので、あのベンツと同時期に生まれた会社ですね、その後フランスメーカーらしく独自路線を歩んだようですが、1965年にシトロエンに統合されました。現在は主に軍用車両を製造しています⇒Panhard
そんな厳ついメーカーとなってしまいましたが、乗用車を作っていた当時は、一度見たら忘れらないデザインの車を作っていました。
こちらはPANHARD DYNA Z。1954年登場の車です。全長4,577㎜全幅1,668㎜全高1,420㎜という車体寸法ですが、重量は710kg程度という軽さ。なのでエンジンは850ccです。(ちなみに懐かしの小さな高級車、トヨタ・プログレの寸法が4,500×1,700×1,435です。重量は1.5t。。一概には比べられませんが倍ですね)
軽さの秘密はDURALINOXと呼ばれたアルミ合金でできた車体。
ちょうど、ボンネットを開けた状態で展示してありました。かわいいエンジンが見えます。
宮崎アニメに出てきそう。。。
こちらはPANHARD JUNIOR ベースは上記DYNA Zの先代、DYNA X。1952年登場のモデルです。米国の業者からメーカー側に若いアメリカ人学生向けの車として提案があり、出来上がったようです。最高速度は125km/h。
キビキビと走ってくれそうな雰囲気ですね。
仏語版のwikiに日産フィガロはこの車にインスピレーションを得たのは疑いないとありました。確かに面構えや全体の雰囲気が似ていますねぇ