Taxis de la Marne バス・トラック

第一次世界大戦の中でのエピソードのひとつに「フランス軍はタクシーで兵隊を輸送した」というのがあります。今回は、その作戦「taxis de la marne」から100年。イベントがありましたので、アンヴァリッドへと出かけてきました。このイベントは当時のタクシーや車両と現役のタクシーが車列を組んでマルヌまでパレードをするという、まるで当時を再現したかのような形で実現しました。

まずは1916年~1937年の間使用された、SCHNEIDER type H。登場した頃は空気入りのタイヤではなく、ソリッドゴムタイヤだったんですね。ちなみにこのバスは公共交通博物館のモノなのですが、肝心の博物館はまだありません。博物館を建てようとしたら自治体に断られたりして、倉庫みたいなところに保管され続けているようです。このバス以外も所有しているので、早く博物館を作ってもらいたいですね。f:id:norimononado:20140924003731j:plain車体下部の排気管あたりが新しいので、自走できそうですね。この日は自走シーンを見ることができませんでした。

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f:id:norimononado:20140924003738j:plainバスなのに一等、二等の区別がありました。

f:id:norimononado:20140924003741j:plainこちらは軍用トラック。1883年に創業されたDe Dion-Bouton社製。ちなみにこの会社は気動車も製作していたようです。このご婦人は当時の服装と思われます。

f:id:norimononado:20140924003744j:plainこの燃料タンクは… 丸出しではありませんか。

f:id:norimononado:20140924003748j:plain現役の女性兵士も乗り込んで写真を撮ってもらっていました。

f:id:norimononado:20140924003752j:plainこの車両は走行しました。運転しているオヤジの幸せそうな顔といったら!

f:id:norimononado:20140924003755j:plainこの「taxis de la marne」の舞台となったマルヌの会戦、タクシーを動員した甲斐があったのかドイツ軍の進撃を止めることができました。しかし、戦いは膠着状態となり泥沼の様相を呈してきたのです。このタクシー動員を命じた当時のガリエニ将軍はメトロ3号線の終点の駅にその名を残しています。