RER C線
フランスには世界的に有名な観光地がいくつもありますが、なかでも特に有名なのものといえば、ベルサイユ宮殿が挙げられると思います。
パリからの半日ツアーも数多くありますが、鉄道で行くこともさほど難しくありません。おそらく一番紹介されている行き方は、RER C線を利用しVERSAILLES RIVE GAUCHEにて下車。だと思います。終点ですので乗り過ごしの心配はないです。気を付けたいのはC線には複数の行き先があるので、必ず掲示板(各駅のホームにモニターが整備されています)で「VERSAILLES RG」と確認することだと思います。
先日そのC線に乗ったところ、内部がこのようになっていました。
ベルサイユ風です。乗り込んだ少年達も驚いています。
2012年に初登場したベルサイユ柄の車両です。一編成あたり971枚のシートを741時間という時間をかけて貼ったもので、シート貼りとはいえなかなかいい雰囲気です。すべての車両がこのような形にはなっていませんので、当たった方はベルサイユに行く気分が高まっていいのではと思います。
一般的にはこのような内装の車両が多いですね。椅子は新しいものに切り替わってきています。
※今夏(2016年)は工事のため不通区間も発生しています。利用にあたっては、RATPで確認することをおススメします。
ステンドグラスになった米兵
史上最大の作戦ともいわれている1944年6月6日に連合軍によって行われた、ノルマンディー上陸作戦。ユタ・ビーチやオマハ・ビーチへの上陸が有名だと思いますが、かなり大規模な作戦でしたので、落下傘部隊にまつわるエピソードもあります。
これはANGOVILLE AU PLAINという小さな町の教会です。ちなみにwikiによればこの町の人口は当時で90人程度。寒村といっても過言ではないでしょう。
1944年6月6日、米軍の101空挺師団がこの付近に降下しました。近くを通る道路を遮断するためです。当然ドイツ軍の抵抗に遭い3日間に渡る戦闘が行われたそうです。教会は負傷兵の救護所として使われました。
入口の上には落下傘兵をモチーフとしたステンドグラス。
ワシと自由の女神像、米国の象徴ですね。
日付と共に、友人のために人生を捧げられるほど大いなる愛情はない(きれいに訳せませんでしたが・・)と書いてあります。この臨時の救護所では81人の負傷兵と子供が助けられました。そして、不眠不休で働いた2人の衛生兵にはのちに銀星章が与えられました。
戦闘は6月8日まで続きました。訪問時には気が付きませんでしたが、教会の椅子には未だ血痕が薄く残っていたようです。
BERTONE FREECLIBMER
珍しいな、ダイハツラガーじゃないか。丸目だけどオーナーが改造したのかな?などと思いつつ近づいてみると、車体側面にはBMWのエンジンを搭載している旨のエンブレムが・・ タダモノではないと検索してみると、1980年代後半にイタリアの有名なカロッツェリア、BERTONE(ベルトーネ)が生産したFREECLIMBERということが判明しました。ゼロから四駆を開発することができなかったBERTONEが、ダイハツラガーのボディにBMW製の2種類のガソリン、1種類のディーゼルエンジンを載せ、皮シートを搭載し高級四駆として発売したものです。1989年デビューのFREECLIMBERⅠは1992年までに2,795台生産されました。1992年から1993年の間は、元ネタのラガーがマイナーチェンジしたのに従い、多少の変更(エンジン:直列6気筒⇒直列4気筒1,600cc)のをしてFREECLIMBERⅡとして販売されていました。2,860台生産されたそうです。Ⅰと違いイタリアのみの販売でした。治安機関にも販売されていたので、それが大きかったのかな。。
いい写真ではありませんが、後ろからの一枚。どうみてもダイハツです。
写真のものはイタリアのみ販売されたFREECLIMBERⅡと思われます。熱心な好事家が購入したのでしょうか・・
SSANGYONG KORANDO
韓国版ジープことコランド。日本にも一時期輸入されていた記憶があります。ここ欧州でも僅かながら生息していました。
初代コランド。見たとおりのジープです。車体は大きくないので、運転しやすそうな印象があります。このデザインで1996年まで作られていたそうです。後部は狭そうですね。ジムニーより少し広い程度か?
背中に背負うのはクムホタイヤ。韓国ブランドで統一された一台でした。
そして1996年、2代目がデビューしました。米国のジープが角目になって物議を醸しましたが、こちらは流線形のような曲線と組み合わせてみたようです。なかなか衝撃的な見てくれですよね、ジープ風な何かが残っていますが・・
相変わらず狭そうな後部、まぁジープなのだからしょうがない。何かこう、重そうなんですよね。これで山の中走れるのかな?という雰囲気です。
後ろは無難にまとめたようです。
CHATEAUNEUF
DIJONからの帰りに、約40㎞ほど離れた美しい村にも登録されているCHATEAUNEUFに寄りました。ここに来るのは2回目ですが、毎回好天に恵まれています。
7世紀の要塞を発祥とする小さな村です。
こちらが要塞から進化したお城。冬季は閉まっていたため入れませんでした。。
シーズンオフなので人気がありません。
このように昔の面影を色濃く残した村です。
写真はありませんが、ホテル(民宿のようなもの)もあります。以前、9月に来たときは自転車でここらへんを旅している人が結構いました。
元々要塞なので高台にあります。村からの景色は素晴らしいものです。
村を見上げても素晴らしい景色です。
人口は100人に満たない(19世紀初頭でも500人程度でしたが)小さな村で、しかも車でないと行きづらいところですが、おすすめの美しい村です。パリから300㎞程度ですので、VEZELAYと合わせて訪れてみるのもいいのかなと思います。
BEAUNE
DIJONの南、約45㎞程のところにBEAUNE(ボーヌ)という街があります。11月には栄光の3日間と言われるワイン祭りが行われるのほど、ワインで栄えている街です。DIJONから向かう途中にも幾つものワインカーブがありました。他の地域では無料で試飲などできますが、こちらではだいたいが有料となっているようです。さすがブルゴーニュ。この地域のワイン業者は自己プロデュース力が高いように感じました。街自体はあまり大きくないので、徒歩で十分まわる事ができます。
このように街中にもワインカーブがあります。見たところ、ここで生産しているわけでなく、貯蔵庫兼試飲(もちろん有料)兼販売所といった様子でした。個人的に高価なワインには門外漢なので、有名なところも素通りしてしまったようです。
謎のモニュメントがあったり。
日本食レストランがありました。よくあるインチキ自称日本食レストランではなく、日本の人が関わっていそうな雰囲気でした。
DIJON 街並み
DIJON市内を散策。
こちらはノートル・ダム教会。1220年~1250年頃に建てられたと考えられています。なかなかユニークな正面の造りですよね、ガーゴイルが大量に設置されていますが、これは装飾として取り付けられたもの。教会の正面からは歩行者優先の通りとなっており、街歩きに最適です。
さすがブルゴーニュ地方、ワインの種類が多い!
DIJON出身の彫刻家、フランソワ・ルドにちなんだ広場です。中世っぽい外観のレストランがありました。
天候がいまいちな日でしたが、この日も歩いてみました。
面白い形をした建物。なぜ完全な二階建てにしなかったんだろう。
大公宮殿。DIJONの名所のひとつです。現在は市役所や美術館として使用されています。
晴れると素晴らしい雰囲気になります。
奥に見えるのは16世紀に建てられた、サン・ミッシェル教会。正面はルネッサンス様式という珍しい教会です。この日は葬儀が行われていたため、内部を見学することはできませんでした。